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制限事項・注意事項




メソッド new/initialize

プログラム製作者が YKLookMain YKLookMainFrame のサブクラスを作る際、 initialize() メソッドを定義したいかもしれません。
引数を持たない形であれば定義できますが、このメソッド内では YKLook の機能は使えません。
唯一の例外として、 YKLookLog クラスの機能だけは使えます。


グローバル変数とクラス変数

プログラム製作者がグローバル変数やクラス変数を新規に定義することはできません。
以下の機能で代用してください。
変数ではなく定数であればグローバルでもクラス内でも定義でき、問題なく使えます。


STDIO 標準入出力

YKLook用プログラムをスタンドアロンで使うときは、STDIO いわゆる標準入出力の操作はプログラム製作者にすべて任されています。
ただし、一部のOSで提供されている「rubyw」コマンドを使うときは、標準入出力を利用することはできません。
これは YKLook の制約ではなく「rubyw」コマンドの制約です。


YKLook用プログラムをWebアプリとして使うときは以下のようになります。
標準出力をリダイレクトしたファイルについては 環境設定 > YKLookの作業用ディレクトリ → 標準入出力先の管理用ディレクトリ の説明をご覧ください。
標準エラー出力は実際にはWebサーバへ出力することになります。
その結果、WebサーバによってはCGIスクリプトが異常終了したとみなされます。
これらは YKLook の制約ではなくWebというシステム自体の制約です。


もしデバッグ用に(とくにWebアプリとして使うときに)情報を出力したいときは エラーの解決・デバッグ > ログファイル の利用を検討してください。
これは「rubyw」コマンドのときにも使えます。


データベースやファイルの操作

最初の画面構築(yki_make_display())からその後のイベント処理、あるいは、前のイベント処理から次のイベント処理というように、それぞれの処理をまたがってデータベースやファイルを参照したり操作するときは、それぞれの処理ごとにデータベースやファイルをオープン/クローズしてください。

これは YKLook に限ったことではなく、そのようにプログラミングすることが一般に推奨されます。
とくにWebアプリの場合は必ずそうしなければなりません。


マルチスレッド

YKLook は、マルチスレッドプログラミングには対応していません。
また、今後も対応する予定はありません。
そのかわり、YKLook の追加機能のひとつであるタイマー機能のように、プログラム製作者がマルチスレッドを必要としないで済むような工夫を重ねていきます。


シグナル

YKLook は、シグナルに関する処理は何も操作していません。
プログラム製作者にすべて任されています。


他のライブラリとの整合性

jcode ライブラリはなるべく使わないでください。
jcode の代わりに nkf のほうをお使いください。
参考: YKLook用アプリの応用 > 文字符号化方法 → 他のライブラリとの整合性




   
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