YKLook説明書＞ＧＵＩオブジェクト利用の手引き＞円グラフ

円グラフを表示する最も簡単なプログラム例です。
引数で指定した各数値データをその指定された順番どおりにすべて表示します。

require '/opt/yklook/swing'
require '/opt/yklook/swingcanvas'

val = [ 10, 20, 30 ]
can = YKLookCanvas.new( 300, 200 )
can.yk_draw_pie( 10, 20, 150, val )

この例では、三つに区切られた円グラフを表示します。
表示の順番は引数の val の順番どおりになります。
それぞれの比率である「17%」「33%」「50%」というパーセント値も表示します。
円グラフは、 YKLookCanvas クラスのオブジェクト内に描画します。
この例では横幅 300 ピクセル、高さ 200 ピクセルの領域内の座標 ( 10, 20 ) から右に 150 ピクセル、下にも 150 ピクセルの範囲に円グラフ全体を表示します。
円グラフの直径が 150 ピクセルになります。

表示色やそれぞれの項目の名前を指定するには次項以降をご覧ください。

注意：	円グラフを表示するときは、上の例にもあるように `swing` に加えて `swingcanvas` も必ずロードしてください。

前項の円グラフを装飾します。
それぞれの数値に名前をつけて、パーセント値とともにその名前を表示します。
また、それぞれの部分ごとに色を指定します。

require '/opt/yklook/swing'
require '/opt/yklook/swingcanvas'

val  = [ 10, 20, 30 ]
name = [ 'AA', 'BB', 'CC' ]
col  = [ '#ffccff', '#ffcccc', '#ccffcc' ]
can  = YKLookCanvas.new( 300, 200 )
can.yk_draw_pie( 10, 20, 150, val, name, col )

この例では、円グラフの中の三つに区切られた部分をそれぞれ指定の色で表示します。
また、それぞれの名前も表示します。

下の例は、パーセント値や名前の表示制限についてです。

require '/opt/yklook/swing'
require '/opt/yklook/swingcanvas'

val  = [ 10, 20, 30 ]
name = [ 'AA', 'BB', 'CC' ]
col  = [ '#ffccff', '#ffcccc', '#ccffcc' ]
can  = YKLookCanvas.new( 300, 200 )
can.yk_draw_pie( 10, 20, 150, val, name, col, 5, 10 )

この例では、 yk_draw_pie() の引数として 5 と 10 を指定しています。
このとき、比率が５％以上のときにパーセント値を表示し、５％未満のときは表示しません。
また、比率が10％以上のときに名前を表示し、10％未満のときは表示しません。
まとめると以下のようになります。

比率が10％以上のときは、名前とパーセント値を表示する。
比率が10％未満、５％以上のときは、パーセント値のみ表示する。
比率が５％未満のときは、名前もパーセント値も表示しない。

いずれにしても、円グラフ自体は表示します。

それぞれの数値を自動的に並べ替えて表示するプログラム例です。
下の例では、 yk_draw_pie() の最後の引数に 3 を指定しています。
数値の大きい順に第３位までをその順に表示し、残りのものをひとつにまとめて表示します。

require '/opt/yklook/swing'
require '/opt/yklook/swingcanvas'

val  = [ 60, 70, 80, 90, 100 ]
name = [ 'AA', 'BB', 'CC', 'DD', 'EE', 'misc' ]
can  = YKLookCanvas.new( 300, 200 )
can.yk_draw_pie( 10, 20, 150, val, name, [], 5, 10, 3 )

この例では、AA と BB をまとめて misc として表示します。
円グラフの表示順は EE - DD - CC - misc になります。

ここで説明した以外にも修飾・カスタマイズできるオプション引数があります。
詳細はクラス解説 YKLookCanvas の yk_draw_pie() の説明をご覧ください。