スタンドアロンでの起動・終了
ここでは、前ページの
最小のプログラム構成
で示したプログラム例を基に説明します。
このプログラムのファイル名が
firststep.rb で、そのディレクトリが
firststep として説明します。
適宜お使いの環境に置き換えてお読みください。
現在のディレクトリを、プログラムを置いている場所にしてください。
Ruby のコマンドオプション
-c を使って構文をチェックしてください。
注意: |
OSによっては、一般的な「ruby」コマンドのほかに「rubyw」コマンドというものも提供されています。
ですが、YKLook に慣れるまでは一般的な「ruby」コマンドをお使いください。
そのほうが、トラブル発生時にも対応しやすいです。 |
もしエラーが出力されたら、プログラムの該当箇所を修正してください。
構文上は正しいにも関わらずエラーが出るときは、プログラム1行目のコマンドオプションの指定で文字符号化方法が合っているかどうかを確認してください。
また、Ruby の動作環境が合っているかを確認してください。
(参考:
動作環境について )
通常の Ruby プログラムと同じように起動してください。
注意: |
OSによっては、一般的な「ruby」コマンドのほかに「rubyw」コマンドというものも提供されています。
ですが、YKLook に慣れるまでは一般的な「ruby」コマンドをお使いください。
そのほうが、トラブル発生時にも対応しやすいです。 |
正常に起動できたときは、ウインドウが開いて「最初の一歩」と表示します。
もしエラーが出力されたら、プログラムの該当箇所を修正してください。
また、Java や Ruby の動作環境が合っているかを確認してください。
(参考:
動作環境について )
※ |
コマンドプロンプトの表示ウインドウにエラーが出力されて制御が戻らないときは、Java
が裏に隠れていることがあります。
そのときは、以下のようにしてください。
コマンドプロンプトの表示ウインドウをマウスでクリックして最前面に出してください。
それから CTRL-C(controlキーと英字のCキー)を押してください。
|
ウインドウを閉じてください。プログラムを終了します。
ウインドウを閉じるには、ウインドウの左上または右上にある小さなボタンをマウスでクリックしてください。
Mac OS X の場合はウインドウ左上の赤丸ボタン、MS-Windows の場合は右上の「X」ボタンになります。
※ |
コマンドプロンプトの表示ウインドウにエラーが出力されて制御が戻らないときは、Java
が裏に隠れていることがあります。
そのときは、以下のようにしてください。
コマンドプロンプトの表示ウインドウをマウスでクリックして最前面に出してください。
それから CTRL-C(controlキーと英字のCキー)を押してください。
|
お使いのコンピュータがUNIX系(Mac OS X を含む)のときは、
chmod
コマンドで実行権を付けることにより、Ruby のプログラムファイル自体をコマンドスクリプトとして実行させることができます。
これは YKLook や Ruby の機能ではなく、UNIX系のOSが備えている一般的な機能です。
ウインドウのサイズを変えてみましょう。
下記のとおり、プログラム例の
FirstStep
クラスに3行を追加してください。
例 |
class FirstStep < YKLookMain
def yki_make_display()
yk_add( YKLookLabel.new( '最初の一歩' ) )
end
def yki_size() # 追加
return [200,150] # 追加
end # 追加
end
|
yki_size()
は、ウインドウのサイズを戻り値で示すためのメソッドです。
YKLookMain
のデフォルト実装では
[400, 300]
を返し、これは横幅を 400 ピクセルに、縦の高さを 300 ピクセルにします。
これをオーバーライドして、横幅を 200 ピクセルに、縦の高さを 150 ピクセルにしたのがこの例です。
追加したら、このプログラムを起動してみてください。
ウインドウのサイズが、以前よりも小さくなっているはずです。
下記のとおり、プログラム例の
FirstStep
クラスに3行を追加してください。
(前項の
yki_size()
メソッドを残したままでも構いません)
例 |
class FirstStep < YKLookMain
def yki_make_display()
yk_add( YKLookLabel.new( '最初の一歩' ) )
end
def yki_fr_need_pack() # 追加
return true # 追加
end # 追加
end
|
yki_fr_need_pack()
は、ウインドウの中にあるGUI部品のサイズよりもウインドウのサイズが大きすぎるときに、適切なウインドウサイズに縮めるかどうかを戻り値で示すためのメソッドです。
YKLookMain
のデフォルト実装では
false
を返します。
これをオーバーライドして
true
を返すようにしたのがこの例です。
追加したら、このプログラムを起動してみてください。
ウインドウのサイズが、ラベルの文字列を表示できる最小のサイズになっているはずです。
通常、アプリ利用者がウインドウをリサイズすることができるようになっています。
Mac OS X では、ウインドウ外枠の右下隅にあるグローボックス(リサイズアイコン)をマウスでドラッグすれば、ウインドウをリサイズできます。
他の多くのOS・環境では、ウインドウ外枠の任意の部分をマウスでドラッグすれば、ウインドウをリサイズできます。
下記のとおり、プログラム例の
FirstStep
クラスに3行を追加してください。
(前項までの追加したメソッドを残したままでも構いません)
例 |
class FirstStep < YKLookMain
def yki_make_display()
yk_add( YKLookLabel.new( '最初の一歩' ) )
end
def yki_fr_resizable() # 追加
return false # 追加
end # 追加
end
|
yki_fr_resizable()
は、ウインドウのリサイズ操作を許すかどうかを戻り値で示すためのメソッドです。
YKLookMain
のデフォルト実装では
true
を返し、このときリサイズ操作ができます。
これをオーバーライドして
false
を返し、リサイズ操作ができないようにしたのがこの例です。
追加したら、このプログラムを起動してみてください。
ウインドウのリサイズが禁止されているはずです。
Mac OS X の場合、ウインドウ外枠の右下隅にあるはずのグローボックス(リサイズアイコン)の表示も消えます。
ウインドウのタイトルを表示してみましょう。
下記のとおり、プログラム例の
FirstStep
クラスに3行を追加してください。
(前項までの追加したメソッドを残したままでも構いません)
例 |
class FirstStep < YKLookMain
def yki_make_display()
yk_add( YKLookLabel.new( '最初の一歩' ) )
end
def yki_title() # 追加
return 'いっぽ' # 追加
end # 追加
end
|
yki_title()
は、ウインドウのタイトルを戻り値で示すためのメソッドです。
YKLookMain
のデフォルト実装では
nil
を返し、このときタイトルはありません。
これをオーバーライドしてタイトルを返すようにしたのがこの例です。
追加したら、このプログラムを起動してみてください。
ウインドウのタイトルが、指定の文字列で表示されているはずです。
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