YKLook説明書 クラス解説 YKLookGraphMath 機能別   ABC
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YKLookGraphMath


数学グラフの表示情報を保持するオブジェクトです。
X軸とY軸による直交座標上に線や点を表示するときに使います。
複数の線や点の情報を保持できます。
このオブジェクト自体には画面表示機能はありません。
実際に画面に表示するには、 YKLookCanvas#yk_draw_graph() を使います。

このクラスを使うときは、 swinggraph をロードしてください。
また、表示するためには swingcanvas もロードしてください。

require 'yklook/swing'
require 'yklook/swingcanvas'
require 'yklook/swinggraph'

注意: このクラスは追加機能です。当社ライセンスに付属します。




クラスメソッド:   new   yk_find_objects   yk_find_objects_frame   yk_look   yk_look_frame
インスタンスメソッド:   yk_add_dot_data   yk_add_line_data   yk_add_x_char   yk_add_x_line   yk_add_x_mark   yk_add_y_char   yk_add_y_line   yk_add_y_mark   yk_clear_dot_data   yk_clear_line_data   yk_clear_x_data   yk_clear_y_data   yk_set_base_color   yk_set_margin   yk_set_padding   yk_set_x_attr   yk_set_x_font   yk_set_x_ratio   yk_set_y_attr   yk_set_y_font   yk_set_y_ratio
その他の項目: なし


 Object (Ruby 組み込みのクラス。すべてのオブジェクトのスーパークラス)
   ┃
   ┗ YKLookSwingBase (YKLook のすべてのGUIオブジェクトの共通クラス)
      ┃
      ┗ YKLookGraphMath (このクラス)


new( width , height )  

インスタンスを生成します。
引数の width は整数で、このグラフで表示可能な領域全体の幅を指定します。
引数の height は整数で、このグラフで表示可能な領域全体の高さを指定します。
単位はいずれもピクセルです。

実際にグラフを描画する領域は、ここで指定した領域からマージン(余白)を差し引いたサイズになります。
領域全体を「外枠」、マージン(余白)を差し引いたサイズを「内枠」と表現します。
マージン(余白)については yk_set_margin() の説明をご覧ください。




yk_find_objects()  
yk_find_objects( tagname )
yk_find_objects( tagname , tagno )

YKLookSwingBase.yk_find_objects の説明をご覧ください。




yk_find_objects_frame( frame )  
yk_find_objects_frame( frame , tagname )
yk_find_objects_frame( frame , tagname , tagno )

YKLookSwingBase.yk_find_objects_frame の説明をご覧ください。




yk_look( tagname )  
yk_look( tagname , tagno )

YKLookSwingBase.yk_look の説明をご覧ください。




yk_look_frame( frame , tagname )  
yk_look_frame( frame , tagname , tagno )

YKLookSwingBase.yk_look_frame の説明をご覧ください。



yk_add_dot_data( type , data )  
yk_add_dot_data( type , data , point )

グラフとして表示する実際の数値データを指定します。
このメソッドは、引数で指定された数値データを点で表示します。
点ではなく線を表示するときや、線と点を両方とも表示するときは、 yk_add_line_data() を使ってください。

このメソッドひとつで同じ表示属性を持つ複数の点を描きます。
違う表示属性を使ってこのメソッドを繰り返し呼び出せば、複数の種類の点を描きます。

引数の type は、2番目の引数である data の形式を指定します。
以下の文字列のいずれかを指定してください。
指定 意味
'pair' XとYを配列にして、それを並べた配列
'separation' Xだけを並べた配列とYだけを並べた配列
英字の大文字小文字はどちらでも受け付けます。
また、 YKLook 内部では先頭の1文字だけを見ています。

引数の data は、最初の引数である type の形式に沿った数値データを指定します。数値データは整数または実数です。
以下の例を参考にしてください。

例1
xy = [ [10,20], [30,40], [50,60], [70,80] ]
g.yk_add_dot_data( 'p', xy )
例2
x = [ 10, 30, 50, 70 ]
y = [ 20, 40, 60, 80 ]
g.yk_add_dot_data( 's', [x, y] )
上の例1と例2は同じ内容になります。

引数の point は点の表示属性を配列で指定します。
配列の各要素は以下の順に並び、後ろから省略できます。

shape は点の形状を指定します。
以下のいずれかを指定してください。
指定 意味
'square' 正方形
'circle'
英字の大文字小文字はどちらでも受け付けます。
また、 YKLook 内部では先頭の1文字だけを見ています。
デフォルトは 's' です。

size は点の大きさを整数で指定します。単位はピクセルです。
デフォルトは 2 です。

color1 は点の色を指定します。
色の指定方法は、 YKLookColor.new() の引数と同じです。
デフォルトは黒です。

color2 は点の枠の色を指定します。
色の指定方法は、 YKLookColor.new() の引数と同じです。
デフォルトは color1 と同じ色になります。

例3
point = [ 'c', 3, 'black', 'black' ]
g.yk_add_dot_data('p', xy, point )
この例は、色がデフォルト値と同じなので、以下のように省略できます。
例3甲
g.yk_add_dot_data( 'p', xy, ['c', 3] )

数値データが実数で、その値が NaN や無限大のときは、無効なデータとみなし、その部分に限り点を表示しません。

引数の point 自体を省略すると、デフォルト値が指定されたものとみなします。




yk_add_line_data( type , data )  
yk_add_line_data( type , data , line )
yk_add_line_data( type , data , line , point )

グラフとして表示する実際の数値データを指定します。
このメソッドは、引数で指定された数値データを順に線でつなぎます。
線ではなく単に点を表示するときは、 yk_add_dot_data() を使ってください。

このメソッドひとつで1本の線を描きます。
違う数値データを使ってこのメソッドを繰り返し呼び出せば、複数の線を描きます。

引数の type は、2番目の引数である data の形式を指定します。
以下の文字列のいずれかを指定してください。
指定 意味
'pair' XとYを配列にして、それを並べた配列
'separation' Xだけを並べた配列とYだけを並べた配列
英字の大文字小文字はどちらでも受け付けます。
また、 YKLook 内部では先頭の1文字だけを見ています。

引数の data は、最初の引数である type の形式に沿った数値データを指定します。数値データは整数または実数です。
以下の例を参考にしてください。

例1
xy = [ [10,20], [30,40], [50,60], [70,80] ]
g.yk_add_line_data( 'p', xy )
例2
x = [ 10, 30, 50, 70 ]
y = [ 20, 40, 60, 80 ]
g.yk_add_line_data( 's', [x, y] )
上の例1と例2は同じ内容になります。

引数の line は線の表示属性を配列で指定します。
配列の各要素は以下の順に並び、後ろから省略できます。

color は線の色を指定します。
色の指定方法は、 YKLookColor.new() の引数と同じです。
size は線の太さを整数で指定します。単位はピクセルです。

cap は文字列で、線の端の修飾方法を指定します。
以下の中から指定してください。
指定 意味
'square' 線の太さの半分の長さだけ延ばす
'round' 丸める。線の太さに合った半円を付け足す
'butt' 修飾しない
英字の大文字小文字はどちらでも受け付けます。
また、 YKLook 内部では先頭の1文字だけを見ています。

join は文字列で、折れ線の角の部分の加工方法を指定します。
以下の中から指定してください。
指定 意味
'mitter' 角を尖らす
'round' 角を丸める
'bevel' 角を折る
英字の大文字小文字はどちらでも受け付けます。
また、 YKLook 内部では先頭の1文字だけを見ています。

それぞれのデフォルト値は、 [ 'black', 1, 'b', 'b' ] になります。
cap join は、線が太くないと、画面表示上の効果が見えにくいです。

例3
g.yk_add_line_data( 's', [x,y], ['blue',2,'b','b'] )
この例は、 cap join がデフォルト値と同じなので、以下のように省略できます。
例3甲
g.yk_add_line_data( 's', [x, y], ['blue', 2] )

引数の point は点の表示属性を配列で指定します。
配列の各要素は以下の順に並び、後ろから省略できます。

shape は点の形状を指定します。
以下のいずれかを指定してください。
指定 意味
'square' 正方形
'circle'
英字の大文字小文字はどちらでも受け付けます。
また、 YKLook 内部では先頭の1文字だけを見ています。
デフォルトは 's' です。

size は点の大きさを整数で指定します。単位はピクセルです。
デフォルトは 2 です。

color1 は点の色を指定します。
色の指定方法は、 YKLookColor.new() の引数と同じです。
デフォルトは黒です。

color2 は点の枠の色を指定します。
色の指定方法は、 YKLookColor.new() の引数と同じです。
デフォルトは color1 と同じ色になります。

例4
point = [ 'c', 3, 'black', 'black' ]
g.yk_add_line_data( 'p', xy, ['red'], point )
この例は、色がデフォルト値と同じなので、以下のように省略できます。
例4甲
g.yk_add_line_data( 'p', xy, ['red'], ['c', 3] )

数値データが実数で、その値が NaN や無限大のときは、無効なデータとみなし、その部分に限り線も点も表示しません。

引数の line 自体を省略すると、デフォルト値が指定されたものとみなします。
引数の point 自体を省略すると、点を表示しません。線だけを表示します。




yk_add_x_char( value , char )  
yk_add_x_char( value , char , space )
yk_add_x_char( value , char , space , color )

X軸の目盛りで表示する文字列を追加します。
引数の value は、実際のXの数値を整数または実数で指定します。
引数の char は、表示する文字列を指定します。
引数の space は、X軸との隙間を整数で指定します。
単位はピクセルです。
space を省略したときの値は 5 になります。
引数の color は、文字列の色を指定します。
color の指定方法は、 YKLookColor.new() の引数と同じです。
color を省略したときの色は、黒になります。

g = YKLookGraphMath.new( 150, 100 )
g.yk_add_x_char( 10000, '1万', 5, 'black' )
g.yk_add_x_char( 20000, '2万', 5, 'black' )
この例では、実際のXの値が 10000 20000 に相当する位置にそれぞれ ' 1万 ' ' 2万 ' を表示します。X軸から 5 ピクセル外側に表示します。

X軸がグラフ内枠の下端や上端ではなく、グラフ内枠の中に表示されているときは、以下のようになります。

デフォルトでは、この文字列は表示しません。
プログラム製作者の必要に応じて追加してください。




yk_add_x_line( value )  
yk_add_x_line( value , color )

表示しているグラフ内枠の背景に、垂直線を表示します。
引数の value は、実際のXの数値を整数または実数で指定します。
引数の color は、垂直線の色を指定します。
color の指定方法は、 YKLookColor.new() の引数と同じです。
color を省略したときの色は、黒になります。

g = YKLookGraphMath.new( 150, 100 )
g.yk_add_x_line( 10000, 'black' )
g.yk_add_x_line( 20000, 'black' )
この例では、実際のXの値が 10000 20000 に相当する位置にそれぞれ垂直線を表示します。

デフォルトでは、この垂直線は表示しません。
プログラム製作者の必要に応じて追加してください。




yk_add_x_mark( min , max , unit )  
yk_add_x_mark( min , max , unit , out )
yk_add_x_mark( min , max , unit , out , in )
yk_add_x_mark( min , max , unit , out , in , color )

X軸上の目盛りとなる短い縦線を追加します。
引数の min は、表示する目盛りの最小値を指定します。
引数の max は、表示する目盛りの最大値を指定します。
引数の unit は、表示する目盛りの間隔を指定します。
この値が、目盛りひとつ分の増分値となります。
引数の out は、表示する目盛りの縦線のうち、グラフ内枠の外側に描画する長さを指定します。
引数の in は、表示する目盛りの縦線のうち、グラフ内枠の内側に描画する長さを指定します。
引数の color は、表示する目盛りの縦線の色を指定します。

X軸がグラフ内枠の上端や下端ではなく、グラフ内枠の中に表示されているときは、以下のようになります。

min , max , unit は整数または実数で指定します。
out , in は整数で、単位はピクセルです。
color の指定方法は、 YKLookColor.new() の引数と同じです。
out in color は省略できます。
省略時の値はそれぞれ 3 0 'black' になります。

g = YKLookGraphMath.new( 150, 100 )
g.yk_add_x_mark(  500, 3000,  500, 3, 0, 'black' )
g.yk_add_x_mark( 1000, 3000, 1000, 5, 0, 'black' )
この例では、実際のXの値が 500,1000,1500,2000,2500,3000 に相当する位置に目盛りの縦線を描画します。線の幅は、グラフ内枠の外側に3ピクセルです。
そのうち 1000,2000,3000 については5ピクセルで上書きしています。

デフォルトでは、この目盛りは表示しません。
プログラム製作者の必要に応じて追加してください。




yk_add_y_char( value , char )  
yk_add_y_char( value , char , space )
yk_add_y_char( value , char , space , color )

Y軸の目盛りで表示する文字列を追加します。
引数の value は、実際のYの数値を整数または実数で指定します。
引数の char は、表示する文字列を指定します。
引数の space は、Y軸との隙間を整数で指定します。
単位はピクセルです。
space を省略したときの値は 5 になります。
引数の color は、文字列の色を指定します。
color の指定方法は、 YKLookColor.new() の引数と同じです。
color を省略したときの色は、黒になります。

g = YKLookGraphMath.new( 150, 100 )
g.yk_add_y_char( 10000, '1万', 5, 'black' )
g.yk_add_y_char( 20000, '2万', 5, 'black' )
この例では、実際のYの値が 10000 20000 に相当する位置にそれぞれ ' 1万 ' ' 2万 ' を表示します。Y軸から 5 ピクセル外側に表示します。

Y軸がグラフ内枠の左端や右端ではなく、グラフ内枠の中に表示されているときは、以下のようになります。

デフォルトでは、この文字列は表示しません。
プログラム製作者の必要に応じて追加してください。




yk_add_y_line( value )  
yk_add_y_line( value , color )

表示しているグラフ内枠の背景に、水平線を表示します。
引数の value は、実際のYの数値を整数または実数で指定します。
引数の color は、水平線の色を指定します。
color の指定方法は、 YKLookColor.new() の引数と同じです。
color を省略したときの色は、黒になります。

g = YKLookGraphMath.new( 150, 100 )
g.yk_add_y_line( 10000, 'black' )
g.yk_add_y_line( 20000, 'black' )
この例では、実際のYの値が 10000 20000 に相当する位置にそれぞれ水平線を表示します。

デフォルトでは、この水平線は表示しません。
プログラム製作者の必要に応じて追加してください。




yk_add_y_mark( min , max , unit )  
yk_add_y_mark( min , max , unit , out )
yk_add_y_mark( min , max , unit , out , in )
yk_add_y_mark( min , max , unit , out , in , color )

Y軸上の目盛りとなる短い横線を追加します。
引数の min は、表示する目盛りの最小値を指定します。
引数の max は、表示する目盛りの最大値を指定します。
引数の unit は、表示する目盛りの間隔を指定します。
この値が、目盛りひとつ分の増分値となります。
引数の out は、表示する目盛りの横線のうち、グラフ内枠の外側に描画する長さを指定します。
引数の in は、表示する目盛りの横線のうち、グラフ内枠の内側に描画する長さを指定します。
引数の color は、表示する目盛りの横線の色を指定します。

Y軸がグラフ内枠の左端や右端ではなく、グラフ内枠の中に表示されているときは、以下のようになります。

min , max , unit は整数または実数で指定します。
out , in は整数で、単位はピクセルです。
color の指定方法は、 YKLookColor.new() の引数と同じです。
out in color は省略できます。
省略時の値はそれぞれ 3 0 'black' になります。

g = YKLookGraphMath.new( 150, 100 )
g.yk_add_y_mark(  500, 3000,  500, 3, 0, 'black' )
g.yk_add_y_mark( 1000, 3000, 1000, 5, 0, 'black' )
この例では、実際のYの値が 500,1000,1500,2000,2500,3000 に相当する位置に目盛りの横線を描画します。線の幅は、グラフ内枠の外側に3ピクセルです。
そのうち 1000,2000,3000 については5ピクセルで上書きしています。

デフォルトでは、この目盛りは表示しません。
プログラム製作者の必要に応じて追加してください。




yk_clear_dot_data()  

点を描くための数値データをすべて消去します。




yk_clear_line_data()  

線を描くための数値データをすべて消去します。




yk_clear_x_data()  

X軸に関する表示情報を消去します。
これは目盛り等の軸そのものに対する属性を消去します。
実際に表示される数値データの内容を消去するのではありません。
数値データの内容を消すときは、 yk_clear_line_data() yk_clear_dot_data() を使ってください。




yk_clear_y_data()  

Y軸に関する表示情報を消去します。
これは目盛り等の軸そのものに対する属性を消去します。
実際に表示される数値データの内容を消去するのではありません。
数値データの内容を消すときは、 yk_clear_line_data() yk_clear_dot_data() を使ってください。




yk_set_base_color( color )  

グラフ内枠の背景色を指定します。
yk_set_margin() で指定した余白(マージン)の部分はこの色の影響を受けません。
引数の color の指定方法は、 YKLookColor.new() の引数と同じです。

デフォルトでは何もしません。




yk_set_margin( top , bottom , left , right )  

グラフ表示時のマージン(余白)を指定します。
実際のグラフ本体の描画範囲は、 new() で指定した表示幅と表示高さから、この余白を除いたサイズになります。
new() で指定した領域全体を「外枠」、マージン(余白)を除いたサイズを「内枠」と表現します。

引数の top は、グラフ内枠の上側の余白を指定します。
引数の bottom は、グラフ内枠の下側の余白を指定します。
引数の left は、グラフ内枠の左側の余白を指定します。
引数の right は、グラフ内枠の右側の余白を指定します。
いずれの引数も整数で、単位はピクセルです。
デフォルトの値は、それぞれ 5, 15, 20, 5 になります。




yk_set_padding( top , bottom , left , right )  

グラフ表示時の隙間を指定します。
グラフ内枠のさらに内側に、ここで指定した値のぶんだけ隙間を入れます。

引数の top は、グラフ内枠の上端の隙間を指定します。
引数の bottom は、グラフ内枠の下端の隙間を指定します。
引数の left は、グラフ内枠の左端の隙間を指定します。
引数の right は、グラフ内枠の右端の隙間を指定します。
いずれの引数も整数で、単位はピクセルです。

この隙間のデフォルト値は、実際に表示するグラフの数値データの内容により自動的に調整した値となります。

下記4メソッドの設定と矛盾するときは、それらの設定を優先し、その残りの隙間を割り振ります。




yk_set_x_attr( min , max )  
yk_set_x_attr( min , max , color )

グラフのX軸とそれに付ける目盛り全体についての設定です。

引数の min は、このグラフで表示可能なXの最小値を指定します。
この値は、実際にグラフとして表示する数値の中で最も小さいXの値と同じ値にするか、またはその値よりも小さい値を指定します。
整数または実数で指定してください。
min は、グラフ内枠の左端(隙間があるときは、その位置)が示す数値として扱います。
数値の代わりに nil を指定すると、実際の数値データの中のXの最小値を意味します。
デフォルトは nil です。

引数の max は、このグラフで表示可能なXの最大値を指定します。
この値は、実際にグラフとして表示する数値の中で最も大きいXの値と同じ値にするか、またはその値よりも大きい値を指定します。
整数または実数で指定してください。
max は、グラフ内枠の右端(隙間があるときは、その位置)が示す数値として扱います。
数値の代わりに nil を指定すると、実際の数値データの中のXの最大値を意味します。
デフォルトは nil です。

引数の color はX軸の色を指定します。
デフォルトは黒です。
color の指定方法は、 YKLookColor.new() の引数と同じです。

X軸の表示位置は、Yの値が0になっている位置に水平に表示します。
もしYの表示範囲に0がないときは、以下のようになります。
つまり、Yの値が0に近い側にX軸を表示します。

g = YKLookGraphMath.new( 150, 100 )
g.yk_set_x_attr( 0, 3000, 'black' )

引数の color は省略できます。
省略時の値はデフォルトと同じ黒になります。

このメソッドと yk_set_x_ratio() の両方を呼び出している場合で、両者の設定に矛盾があるときは、 yk_set_x_ratio() の設定を優先します。




yk_set_x_font( font )  

メソッド yk_add_x_char() の呼び出し時に表示する文字列のフォントを指定します。
引数の font は、 nil または YKLookFont クラスのオブジェクトです。
nil のときは、デフォルト値になります。
デフォルトのフォントはOSごとに異なりますが、いずれの場合もデフォルトのフォントサイズは9ポイントになります。




yk_set_x_ratio( pixel , value )  

グラフのX方向の表示ピクセルと実際のXの数値データとの割合を指定します。
引数の pixel は整数で、単位はピクセルです。
引数の value は整数または実数です。
以下の例を参考にしてください。

Xの数値データのとりうる範囲が最大で -1000 から 3000 までのとき、これを 200 ピクセルの範囲内で表示するには、以下のように指定します。
g.yk_set_x_ratio( 200, 4000 )

Xの数値データのとりうる範囲が最大で -1.0 から 1.0 までのとき、これを 300 ピクセルの範囲内で表示するには、以下のように指定します。
g.yk_set_x_ratio( 300, 2.0 )  # 2.0 でも 2 でもよい

ここで指定する値は絶対的なものではなく、ピクセル対数値データという相対的なものになります。
g.yk_set_x_ratio(   1,   10 )  # 例1
g.yk_set_x_ratio(  10,  100 )  # 例2
g.yk_set_x_ratio( 100, 1000 )  # 例3
上の3例は、いずれも同じ意味になります。

このメソッドのデフォルト値は、他の設定値と実際の数値データの範囲から自動的に計算し、矛盾がおきないような値になります。

このメソッドと yk_set_x_attr() の両方を呼び出している場合で、両者の設定に矛盾があるときは、このメソッドの設定を優先します。




yk_set_y_attr( min , max )  
yk_set_y_attr( min , max , color )

グラフのY軸とそれに付ける目盛り全体についての設定です。

引数の min は、このグラフで表示可能なYの最小値を指定します。
この値は、実際にグラフとして表示する数値の中で最も小さいYの値と同じ値にするか、またはその値よりも小さい値を指定します。
整数または実数で指定してください。
min は、グラフ内枠の下端(隙間があるときは、その位置)が示す数値として扱います。
数値の代わりに nil を指定すると、実際の数値データの中のYの最小値を意味します。
デフォルトは nil です。

引数の max は、このグラフで表示可能なYの最大値を指定します。
この値は、実際にグラフとして表示する数値の中で最も大きいYの値と同じ値にするか、またはその値よりも大きい値を指定します。
整数または実数で指定してください。
max は、グラフ内枠の上端(隙間があるときは、その位置)が示す数値として扱います。
数値の代わりに nil を指定すると、実際の数値データの中のYの最大値を意味します。
デフォルトは nil です。

引数の color はY軸の色を指定します。
デフォルトは黒です。
color の指定方法は、 YKLookColor.new() の引数と同じです。

Y軸の表示位置は、Xの値が0になっている位置に垂直に表示します。
もしXの表示範囲に0がないときは、以下のようになります。
つまり、Xの値が0に近い側にY軸を表示します。

g = YKLookGraphMath.new( 150, 100 )
g.yk_set_y_attr( 0, 3000, 'black' )

引数の color は省略できます。
省略時の値はデフォルトと同じ黒になります。

このメソッドと yk_set_y_ratio() の両方を呼び出している場合で、両者の設定に矛盾があるときは、 yk_set_y_ratio() の設定を優先します。




yk_set_y_font( font )  

メソッド yk_add_y_char() の呼び出し時に表示する文字列のフォントを指定します。
引数の font は、 nil または YKLookFont クラスのオブジェクトです。
nil のときは、デフォルト値になります。
デフォルトのフォントはOSごとに異なりますが、いずれの場合もデフォルトのフォントサイズは9ポイントになります。




yk_set_y_ratio( pixel , value )  

グラフのY方向の表示ピクセルと実際のYの数値データとの割合を指定します。
引数の pixel は整数で、単位はピクセルです。
引数の value は整数または実数です。
以下の例を参考にしてください。

Yの数値データのとりうる範囲が最大で -1000 から 3000 までのとき、これを 200 ピクセルの範囲内で表示するには、以下のように指定します。
g.yk_set_y_ratio( 200, 4000 )

Yの数値データのとりうる範囲が最大で -1.0 から 1.0 までのとき、これを 300 ピクセルの範囲内で表示するには、以下のように指定します。
g.yk_set_y_ratio( 300, 2.0 )  # 2.0 でも 2 でもよい

ここで指定する値は絶対的なものではなく、ピクセル対数値データという相対的なものになります。
g.yk_set_y_ratio(   1,   10 )  # 例1
g.yk_set_y_ratio(  10,  100 )  # 例2
g.yk_set_y_ratio( 100, 1000 )  # 例3
上の3例は、いずれも同じ意味になります。

このメソッドのデフォルト値は、他の設定値と実際の数値データの範囲から自動的に計算し、矛盾がおきないような値になります。

このメソッドと yk_set_y_attr() の両方を呼び出している場合で、両者の設定に矛盾があるときは、このメソッドの設定を優先します。



なし



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YKLook説明書 クラス解説 YKLookGraphMath 機能別   ABC


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