YKLook説明書 クラス解説 YKLookMainFrame 機能別   ABC
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YKLookMainFrame


メインウインドウとは違う、別の表示内容を持つウインドウです。
アプリの製作者は、このクラスのサブクラスを定義し、メソッドのいくつかをオーバーライドすることで複数のウインドウを表示したりイベントに対応することができます。
YKLook により開くウインドウは「フレーム」とも言います。

このクラスのメソッド名には以下のような原則があります。

このクラスを使うときは、 swingframe をロードしてください。
また、以下の例のように必ず swing の後にロードしてください。

require 'yklook/swing'
require 'yklook/swingframe'

class HaseiKurasu < YKLookMainFrame
    def yki_make_display()
        lab = YKLookLabel.new('YKLook')
        pan = YKLookPanelFlow.new()
        pan.yk_add( lab )
        yk_add( pan )
    end
end

YKLook 用アプリの応用>複数のウインドウ・フレームの説明も参考にしてください。




クラスメソッド:   yk_find_frame   yk_more_frame
インスタンスメソッド:   yk_add   yk_dispose   yk_find_objects   yk_find_objects   yk_find_objects   yk_hide   yk_look   yk_look   yk_pack   yk_rootpanel   yk_send_client_property   yk_set_close_operation   yk_set_default_button   yk_set_icon   yk_set_location   yk_set_resizable   yk_set_size   yk_set_title   yk_show   yk_show_dialog_confirm   yk_show_dialog_input   yk_show_dialog_message   yk_show_dialog_option   yk_show_dialog_select   yk_show_within_screen   yk_userparam   yk_var   yk_var   yk_var   yk_var_attach   yk_var_detach   yki_closing   yki_location   yki_make_display   yki_need_pack   yki_need_show   yki_resizable   yki_size   yki_title
その他の項目: なし


 Object (Ruby 組み込みのクラス。すべてのオブジェクトのスーパークラス)
   ┃
   ┗ YKLookMainFrame (このクラス)


yk_find_frame()  
yk_find_frame( param )

引数 param で指定された条件に基づいて、生成済みの YKLookMainFrame のサブクラスのインスタンスオブジェクトを返します。
このメソッドの戻り値は常に配列で、該当するオブジェクトがないときは、要素数が 0 の空の配列を返します。
この配列の要素として返すオブジェクトは yk_more_frame() の最初の引数で指定されたフレームオブジェクトです。

引数の param を省略したとき、または nil を指定したときは、 yk_more_frame() の呼び出し時に受け渡しデータがなかったフレームオブジェクトをすべて返します(下の例の res_a res_b )。

引数の param true を指定したときは、すべてのフレームオブジェクトを返します(下の例の res_g )。

引数の param false を指定したときは、すべてのフレームオブジェクトの中から、受け渡しデータがなかったものを除きます(下の例の res_h )。

引数の param に配列を指定すると、 yk_more_frame() での受け渡しデータと一致するフレームオブジェクトだけを返します。
このメソッドで指定した param は、実際の受け渡しデータの要素数より少なくても構いません。受け渡しデータの先頭から順に param の要素数の部分まで一致しているものを返します。一致しているかどうかは演算子 == で判定します。

YKLookMainFrame.yk_more_frame( obj0 )
YKLookMainFrame.yk_more_frame( obj1, ['ruby',1] )
YKLookMainFrame.yk_more_frame( obj2, ['ruby',2] )
YKLookMainFrame.yk_more_frame( obj3, ['java',3] )
YKLookMainFrame.yk_more_frame( obj4, ['java',4] )
YKLookMainFrame.yk_more_frame( obj5, [] )
res_a = YKLookMainFrame.yk_find_frame()
res_b = YKLookMainFrame.yk_find_frame( nil )
res_c = YKLookMainFrame.yk_find_frame( ['ruby'] )
res_d = YKLookMainFrame.yk_find_frame( ['ruby',2] )
res_e = YKLookMainFrame.yk_find_frame( ['yklook'] )
res_f = YKLookMainFrame.yk_find_frame( [] )
res_g = YKLookMainFrame.yk_find_frame( true )
res_h = YKLookMainFrame.yk_find_frame( false )

# res_a => [obj0]
# res_b => [obj0]
# res_c => [obj1, obj2]
# res_d => [obj2]
# res_e => []
# res_f => [obj5]
# res_g => [obj0, obj1, obj2, obj3, obj4, obj5]
# res_h => [obj1, obj2, obj3, obj4, obj5]

もっと複雑な条件が必要なときは、まずは上の条件でざっくり取り出した後に、自力で絞り込んでください。

res = YKLookMainFrame.yk_find_frame( true )
ary = []
res.each() do |obj|
    param = obj.yk_userparam()
    if param.size() >= 1
        if param[0] == 'ruby' or param[0] == 'java'
            ary << obj
        end
    end
end




yk_more_frame( frame )  
yk_more_frame( frame , param )

YKLook のウインドウ・フレームを活性化します。
引数の frame は、プログラム製作者による YKLookMainFrame のサブクラスのインスタンスオブジェクトを指定してください。
ここで指定したオブジェクトは YKLookMainFrame.yk_find_frame() で参照できます。

引数の param は、 frame への受け渡しデータです。
必要なければ、引数の param 自体を省略するか、 nil を指定してください。
受け渡しデータを指定するときは、常に配列の形で指定してください。
配列内の要素データとして使えるオブジェクトは、下記のいずれかのクラスに限ります。
Array の要素や、 Hash のキーと値も、上記のクラスに限ります。
その範囲内であれば Array Hash を入れ子にしたり組み合わせることもできます。
厳密には、 Ruby の組み込み Marshal 機能でシリアライズが可能なオブジェクトである限り、受け渡しデータにすることができます。

典型的な使い方は以下のようになります。

例1
prm = [ 'abc', 123, 'xyz' ]
YKLookMainFrame.yk_more_frame( HaseiKurasu.new(), prm )
例2
YKLookMainFrame.yk_more_frame( HaseiKurasu.new(), [456] )
例3
YKLookMainFrame.yk_more_frame( HaseiKurasu.new(), ['ruby'] )
例4
YKLookMainFrame.yk_more_frame( HaseiKurasu.new(), ['java',789] )
例5
YKLookMainFrame.yk_more_frame( HaseiKurasu.new(), [] )
例6
YKLookMainFrame.yk_more_frame( HaseiKurasu.new(), nil )
例7
YKLookMainFrame.yk_more_frame( HaseiKurasu.new() )

上の例5は、空の配列を受け渡しています。
上の例6と例7は、受け渡しデータがないときの例です。

frame オブジェクトの側では、 yk_userparam() にて受け渡されたデータを参照できます。
受け渡しデータと yk_find_frame() を利用して、任意のフレームオブジェクトを取り出すこともできます。



yk_add( gui )  
yk_add( gui , pos )

このウインドウにGUI表示部品を追加します。
通常、ここで指定するGUI表示部品はパネル類です。
個々の部品はそのパネル類の中に追加しておきます。
直接または間接的にウインドウに追加したものだけが、実際にコンピュータの画面上に表示されます。

このメソッドは、以下の処理と同じです。
引数 pos なし
yk_rootpanel().yk_add( gui )
引数 pos あり
yk_rootpanel().yk_add( gui, pos )
引数 pos の説明は YKLookPanelQuint#yk_add() をご覧ください。

bt1 = YKLookButton.new( 'button 1' )
bt2 = YKLookButton.new( 'button 2' )
bt3 = YKLookButton.new( 'button 3' )
box = YKLookPanelBox.new( 'H' )
box.yk_add( bt1 )
box.yk_add( bt2 )
box.yk_add( bt3 )
yk_add( box )




yk_dispose()  

ウインドウを削除します。実際のコンピュータ画面からも消えます。
このウインドウ内部のGUIオブジェクトもすべて削除します。
YKLook の管理の対象外になりますので、これ以降はこのウインドウに対して何も処理しませんし、できません。




呼び出し形式[1]
yk_find_objects()

self 内のGUIオブジェクトをすべて返します。
このメソッドの戻り値は常に配列で、配列の要素がGUIオブジェクトです。
GUIオブジェクトがないときは、要素数が0の空の配列を返します。

同様のメソッドとして、 YKLookMain.yk_find_objects() は、 self 以外のものを含んだすべてのGUIオブジェクトを返します。
また、GUIオブジェクトの各クラスにも、それぞれのクラス限定の同様のクラスメソッドがあります。




呼び出し形式[2]
yk_find_objects( tagname )

self 内のGUIオブジェクトの中から、引数で指定されたタグ名に一致するものを返します。
このメソッドの戻り値は常に配列で、配列の要素がGUIオブジェクトです。
一致するものがないときは、要素数が0の空の配列を返します。

引数のタグ名は文字列または正規表現または nil です。
引数のタグ名が nil のときは、 self 内のすべてのGUIオブジェクトを返します。

同様のメソッドとして、 YKLookMain.yk_find_objects() は、 self 以外のものを含んだすべてのGUIオブジェクトを返します。
また、GUIオブジェクトの各クラスにも、それぞれのクラス限定の同様のクラスメソッドがあります。




呼び出し形式[3]
yk_find_objects( tagname , tagno )

self 内のGUIオブジェクトの中から、引数で指定されたタグ名とタグ番号に一致するものを返します。
このメソッドの戻り値は常に配列で、配列の要素がGUIオブジェクトです。
一致するものがないときは、要素数が0の空の配列を返します。

引数のタグ名は文字列または正規表現または nil です。
引数のタグ番号は数値または nil です。
引数のタグ名が nil のときは、タグ番号が一致するかどうかだけを見ます。
引数のタグ番号が nil のときは、タグ名が一致するかどうかだけを見ます。
ふたつの引数がどちらも nil のときは、 self 内のすべてのGUIオブジェクトを返します。

同様のメソッドとして、 YKLookMain.yk_find_objects() は、 self 以外のものを含んだすべてのGUIオブジェクトを返します。
また、GUIオブジェクトの各クラスにも、それぞれのクラス限定の同様のクラスメソッドがあります。




yk_hide()  

ウインドウを隠します。
コンピュータ画面から見えなくなるだけで、存在しています。

ウインドウを画面上に見えるようにするには、 yk_show() をお使いください。




呼び出し形式[1]
yk_look( tagname )

self 内のGUIオブジェクトの中から、引数で指定されたタグ名に一致するものを返します。
一致するものが複数あるときは、最初に見つけたものを返します。
一致するものがないときは、 nil を返します。
引数のタグ名は文字列または正規表現です。

同様のメソッドとして、 YKLookMain.yk_look() は、 self 以外のものを含んだすべてのGUIオブジェクトの中から返します。
また、GUIオブジェクトの各クラスにも、それぞれのクラス限定の同様のクラスメソッドがあります。




呼び出し形式[2]
yk_look( tagname , tagno )

self 内のGUIオブジェクトの中から、引数で指定されたタグ名とタグ番号に一致するものを返します。
一致するものが複数あるときは、最初に見つけたものを返します。
一致するものがないときは、 nil を返します。

引数のタグ名は文字列または正規表現または nil です。
引数のタグ番号は数値または nil です。
引数のタグ名が nil のときは、タグ番号が一致するかどうかだけを見ます。
引数のタグ番号が nil のときは、タグ名が一致するかどうかだけを見ます。

同様のメソッドとして、 YKLookMain.yk_look() は、 self 以外のものを含んだすべてのGUIオブジェクトの中から返します。
また、GUIオブジェクトの各クラスにも、それぞれのクラス限定の同様のクラスメソッドがあります。




yk_pack()  

開いたウインドウの大きさが、内部のGUI表示部品を配置するのに広すぎる場合、ウインドウの大きさを内部のGUI表示部品が収まる程度の大きさに縮めます。

場合によっては、内部のGUI表示部品を適切に配置した結果、横幅または縦の高さのいずれか一方がもとのウインドウの大きさを超えることもあります。

このメソッドを使うと、 yki_need_pack() の指定よりも優先されます。




yk_rootpanel()  

このウインドウの最上位にあるパネルを返します。
このパネルは、 YKLookPanelQuint クラスのオブジェクトです。
このパネルにGUI表示部品を追加するには、 yk_add() を使ってください。
直接または間接的に最上位パネルに追加したものだけが、実際にコンピュータの画面上に表示されます。




yk_send_client_property( key , value )  

ウインドウに対してプロパティを送信します。
引数の key および value に指定できるのは下記のクラスのオブジェクトです。

このメソッドに指定可能なキーと値はGUI表示部品ごとに決まっており、OSに依存するものが多いです。
それらを説明するのは YKLook の範囲を超えます。
詳細については Java Swing に関する資料をご覧ください。

実際には、ウインドウの Java オブジェクトである JFrame ではなく、ウインドウの内部オブジェクトである JRootPane (ルートペイン)に対するプロパティになります。

yk_send_client_property( 'windowModified', true )
この例は、 Mac OS X のウインドウ左上の赤丸ボタンの中に黒点を表示します。
これはそのウインドウの内容が変更されたことを示すための印です。
Mac OS X 以外のOSでこれを実行しても、単に無視されるだけで影響はありません。




yk_set_close_operation( prm_operation )  

ウインドウ外枠の左上または右上にある、ウインドウを閉じるための小さなボタンをアプリ利用者が押したときに、自動的におこなう動作を指定します。
引数の prm_operation は文字列で、以下のようになります。

指定 意味
'n'
'no'
'none'
'nothing'
なにもしません。ウインドウは開いたままです。
'h'
'hide'
自動的に隠します。
'd'
'dispose'
'destroy'
'delete'
自動的に削除します。
'c'
'callback'
コールバック用メソッド yki_closing() を呼び出します。
指定する文字列の英字の大文字小文字はどちらでも受け付けます。
デフォルトの指定値は 'd' です。




yk_set_default_button( button )  

このウインドウのデフォルトボタンを指定します。
引数の button YKLookButton クラスのオブジェクトです。
nil を指定すると、デフォルトボタンを取り消します。




yk_set_icon( image )  

ウインドウをアイコン化したときの画像イメージを指定します。
引数の image YKLookImage クラスのオブジェクトです。
nil を指定すると、デフォルトのものに戻ります。




yk_set_location( x , y )  

ウインドウの表示位置を指定します。
引数の x はウインドウの左端のX座標を指定します。単位はピクセルです。
引数の y はウインドウの上端のY座標を指定します。単位はピクセルです。
いずれかの引数が nil のときは、もう一方の座標だけを変更します。
どちらも nil のときは、表示位置は変わりません。

デフォルトの表示位置は原点 (0,0) です。
XY座標の基準となる原点 (0,0) は、実際のコンピュータ画面(スクリーン)の左上隅で、右下へ行くほどXとYの値が増えます。

実際の表示位置はOSごとに最適化されます。
例えば Mac OS X の場合には、このメソッドでY座標に 0 を指定しても、実際にはスクリーン最上段のメニューバーよりも下の位置に表示されます。

このメソッドで指定するのは絶対座標ですが、 yk_show_within_screen() を使って割合で指定することもできます。




yk_set_resizable( bool )  

ウインドウがリサイズできるかどうかを指定します。
リサイズとは、ウインドウの枠の部分の右下隅などをマウスでドラッグすることにより、ウインドウの大きさを変えることを言います。

引数の bool true のときは、リサイズできます。
引数の bool false のときは、リサイズできません。




yk_set_size( width , height )  

ウインドウの表示サイズを指定します。
引数の width は整数でウインドウの幅を指定します。単位はピクセルです。
引数の height は整数でウインドウの高さを指定します。単位はピクセルです。
いずれかの引数が nil のときは、もう一方の表示サイズだけを変更します。
どちらも nil のときは、表示サイズは変わりません。

このメソッドを使って表示サイズを指定すると、 yki_size() での指定よりも優先します。




yk_set_title( title )  

ウインドウのタイトルを指定します。
引数の title は文字列で指定してください。

このメソッドを使ってタイトルを指定すると、 yki_title() での指定よりも優先します。




yk_show()  

ウインドウを表示し、このウインドウがコンピュータ画面の一番前に来るようにします。

このウインドウを最初に表示するときは、自動的に下記メソッドを実行します。
処理
yk_show_within_screen( nil, nil )




yk_show_dialog_confirm( cb , msg )  
yk_show_dialog_confirm( cb , msg , title )
yk_show_dialog_confirm( cb , msg , title , opt )
yk_show_dialog_confirm( cb , msg , title , opt , type )
yk_show_dialog_confirm( cb , msg , title , opt , type , icon )

確認用のダイアログを表示します。
詳細は YKLookMain#yk_show_dialog_confirm() の説明をご覧ください。




yk_show_dialog_input( cb , msg )  
yk_show_dialog_input( cb , msg , title )
yk_show_dialog_input( cb , msg , title , type )
yk_show_dialog_input( cb , msg , title , type , icon )

入力ダイアログを表示します。
詳細は YKLookMain#yk_show_dialog_input() の説明をご覧ください。




yk_show_dialog_message( cb , msg )  
yk_show_dialog_message( cb , msg , title )
yk_show_dialog_message( cb , msg , title , type )
yk_show_dialog_message( cb , msg , title , type , icon )

メッセージを表示する機能だけのダイアログを表示します。
詳細は YKLookMain#yk_show_dialog_message() の説明をご覧ください。




yk_show_dialog_option( cb , msg , title , opt )  
yk_show_dialog_option( cb , msg , title , opt , def )
yk_show_dialog_option( cb , msg , title , opt , def , type )
yk_show_dialog_option( cb , msg , title , opt , def , type , icon )

オプション指定用のダイアログを表示します。
詳細は YKLookMain#yk_show_dialog_option() の説明をご覧ください。




yk_show_dialog_select( cb , msg , title , sel )  
yk_show_dialog_select( cb , msg , title , sel , def )
yk_show_dialog_select( cb , msg , title , sel , def , type )
yk_show_dialog_select( cb , msg , title , sel , def , type , icon )

選択ダイアログを表示します。
詳細は YKLookMain#yk_show_dialog_select() の説明をご覧ください。




yk_show_within_screen()  
yk_show_within_screen( x , y )

ウインドウを表示します。
基本的には yk_show() と同じですが、以下の機能もあります。
ウインドウの表示範囲が、コンピュータ画面全体の表示範囲からはみ出ているときは、はみ出ない位置まで自動的にウインドウを移動します。
ウインドウのサイズが、コンピュータ画面全体のサイズよりも大きいときは、自動的にそのサイズに縮めます。
引数 x で、ウインドウのX方向(横、左右)の表示位置を割合で指定できます。
引数 y で、ウインドウのY方向(縦、上下)の表示位置を割合で指定できます。

割合は 0 から 100 までの整数でパーセントで表します。
0 のときは左または上に寄せます。
50 のときは中心に表示します。
100 のときは右または下に寄せます。

yk_show_within_screen( 50, 50 )  # 画面の中央に表示
yk_show_within_screen( 50, 30 )  # 画面の中央やや上に表示

引数に nil を指定すると、その方向の表示位置は変えません。
引数を省略したときは、 nil を指定したのと同じです。
ただしその場合でも、コンピュータ画面全体の表示範囲をはみ出るときは調整します。

ウインドウを最初に表示するときは、 yk_show() を呼び出したときも、自動的に下記メソッドを実行します。
処理
yk_show_within_screen( nil, nil )

このメソッドで指定する表示位置はコンピュータ画面全体に対する割合ですが、 yk_set_location() を使って絶対座標で指定することもできます。




yk_userparam()  

このウインドウを最初に表示したときの、 yk_more_frame() からの受け渡しデータを返します。
受け渡しデータがないときは nil を返します。
受け渡しデータがあるときは常に配列を戻り値として返します。




呼び出し形式[1]
yk_var()

現在セッション管理対象になっているインスタンス変数の名前を、文字列の配列で返します。




呼び出し形式[2]
yk_var( name )

セッション管理対象にするインスタンス変数の名前を文字列で指定します。
指定されたインスタンス変数がないときは、自動的に作ります。
このときの値は nil になります。
このメソッドの戻り値は、指定されたインスタンス変数がすでにセッション管理対象になっていれば true を、そうでなければ false を返します。

このメソッドで指定できるインスタンス変数の名前には、以下の制約があります。
良い例
yk_var( '@abc' )  # OK
yk_var( '@kyx'  ) # OK
yk_var( '@yjx'  ) # OK
悪い例
yk_var( 'abc'   ) # NG 先頭が @ でない
yk_var( '@@abc' ) # NG クラス変数になっている
yk_var( '@ykx'  ) # NG 先頭の3文字が @yk になっている

セッション管理対象のインスタンス変数に代入可能なオブジェクトは、下記のいずれかのクラスに限ります。
Array の要素や、 Hash のキーと値も、上記のクラスに限ります。
その範囲内であれば Array Hash を入れ子にしたり組み合わせることもできます。
厳密には、 Ruby の組み込み Marshal 機能でシリアライズが可能なオブジェクトである限り、セッション管理対象にすることができます。

上記で示した最後の項目の YKLook のGUIオブジェクトについては、そのスーパークラスである YKLookSwingBase クラスにも同様のメソッドが同じ名前で用意してあります。
ただし、そちらのメソッドの戻り値は、そのオブジェクト自身です。




呼び出し形式[3]
yk_var( name , value )

上述の yk_var( name ) の処理に加えて、引数 value の値をインスタンス変数に設定します。
このメソッドの戻り値は yk_var( name ) と同様です。




yk_var_attach( names )  

機能は yk_var( name ) と同じですが、引数 names には配列を指定できます。
配列の要素にはインスタンス変数名となる文字列を指定してください。
このメソッドの戻り値は、指定されたインスタンス変数のどれかひとつがすでにセッション管理対象になっていれば true を、すべてがまだ対象になっていないときは false を返します。

yk_var_attach( "@abc" )
yk_var_attach( ["@abc", "@xyz"] )




yk_var_detach( names )  

指定されたインスタンス変数をセッション管理対象から外します。
引数の names はインスタンス変数名を表す文字列か、その配列を指定します。
このメソッドの戻り値は、指定されたインスタンス変数のどれかひとつでもセッション管理対象になっていたときは true を、すべてが対象になっていなかったときは false を返します。

yk_var_detach( "@abc" )
yk_var_detach( ["@abc", "@xyz"] )




yki_closing()  

ウインドウを閉じるボタンが押されたときにこのメソッドが呼び出されます。
YKLookMainFrame クラスのデフォルト実装では、何もしません。

このメソッドは、 yk_set_close_operation() の指定が 'c' のときに限り呼び出されます。




yki_location()  

ウインドウの表示位置を戻り値で示します。
戻り値は配列で、要素は2個の整数です。
この二つの整数はそれぞれX座標とY座標を表します。単位はピクセルです。
ここで指定する座標は、ウインドウの左上隅の座標です。

XY座標の基準となる原点 (0,0) は、実際のコンピュータ画面(スクリーン)の左上隅で、右下へ行くほどXとYの値が増えます。

実際の表示位置はOSごとに最適化されます。
例えば Mac OS X の場合には、このメソッドでY座標に 0 を指定しても、実際にはスクリーン最上段のメニューバーよりも下の位置に表示されます。

XY座標のいずれか一方に nil を指定すると、もう一方の座標だけを変更します。
どちらも nil のときは、表示位置は変わりません。
YKLookMainFrame クラスのデフォルト実装では、 [nil,nil] を返します。

def yki_location()
    return [ 200, 100 ]  # X=200, Y=100
end

このメソッドの指定に関わらず、 yki_make_display() の処理で yk_set_location() を呼び出したときは、その指定のほうを優先します。




yki_make_display()  

ウインドウ内のGUI作成処理をするメソッドです。
YKLookMainFrame クラスのデフォルト実装では、 'YKLook' というラベルを表示します。
プログラム製作者は、このメソッドをサブクラスでオーバーライドしてください。




yki_need_pack()  

開いたウインドウの大きさが、内部のGUI表示部品を配置するのに広すぎる場合、ウインドウの大きさを内部のGUI表示部品が収まる程度の大きさに縮めるかどうかを戻り値で示します。
このメソッドの戻り値が true のときは縮めます。
YKLookMainFrame クラスのデフォルト実装では、 false を返します。

場合によっては、内部のGUI表示部品を適切に配置した結果、横幅または縦の高さのいずれか一方がもとのウインドウの大きさを超えることもあります。

このメソッドの指定に関わらず、 yki_make_display() の処理で yk_pack() を呼び出したときは、それが有効です。




yki_need_show()  

ウインドウを yki_make_display() で作成した後に、表示する(コンピュータ画面上に見えるようにする)かどうかを戻り値で示します。
このメソッドの戻り値が true のときは、自動的に表示(見えるように)します。
戻り値が false のときは、アプリ作成者により明示的に yk_show() 等が実行されるまでは、見えないままにしておきます。
YKLookMainFrame クラスのデフォルト実装では、 true を返します。

いずれにしても、 yki_make_display() の処理はおこなわれます。
このメソッドの指定に関わらず、 yki_make_display() の処理で yk_show() 等を呼び出したときは、それが有効です。




yki_resizable()  

アプリ利用者のマウス操作によるウインドウのリサイズを許すかどうかを戻り値で示します。
このメソッドの戻り値が true のときはリサイズできます。
YKLookMainFrame クラスのデフォルト実装では、 true を返します。

このメソッドの指定に関わらず、 yki_make_display() の処理で yk_set_resizable() を呼び出したときは、その指定のほうを優先します。




yki_size()  

ウインドウのサイズを戻り値で示します。
戻り値はウインドウの幅と高さをピクセル数で表した整数の配列です。
YKLookMainFrame クラスのデフォルト実装では [400,300] を返します。

def yki_size()
    return [300,200]  # 幅 300  高さ 200
end

このメソッドの指定に関わらず、 yki_make_display() の処理で yk_set_size() を呼び出したときは、その指定のほうを優先します。




yki_title()  

ウインドウのタイトルを戻り値で示します。
戻り値は文字列です。
YKLookMainFrame クラスのデフォルト実装では、空文字列を返します。

このメソッドの指定に関わらず、 yki_make_display() の処理で yk_set_title() を呼び出したときは、その指定のほうが有効です。



なし



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