YKLook説明書 クラス解説 YKLookBorder 機能別   ABC
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YKLookBorder


ボーダーを表示するのに必要な情報を保持するためのものです。
主にパネル類で使います。
これを使ってパネルの周囲に様々な枠線を付加することができます。
理論上は、パネル類だけでなく、 YKLookComponent を継承しているGUI表示部品であれば、どんなものにでも枠線を付加できることになっていますが、実際にどのように表示されるか、あるいは表示されないかはOSごとに異なります。
ラベル YKLookLabel に指定するのは問題が少ないようです。

このクラスを使うときは、 swingborder をロードしてください。

require 'yklook/swing'
require 'yklook/swingborder'




クラスメソッド:   new   new   new   new   new   new   new   new   new   new   new   new   yk_find_objects   yk_find_objects_frame   yk_look   yk_look_frame
インスタンスメソッド: なし
その他の項目: なし


 Object (Ruby 組み込みのクラス。すべてのオブジェクトのスーパークラス)
   ┃
   ┗ YKLookSwingBase (YKLook のすべてのGUIオブジェクトの共通クラス)
      ┃
      ┗ YKLookBorder (このクラス)


呼び出し形式[概要]
new( border )

インスタンスを生成します。
引数の border は配列または nil です。
配列の各要素でボーダーの形状を指定します。
nil を指定したときは、配列の ['etched'] を指定したのと同じです。

ボーダーの基本的な形状は、配列の最初の要素で決まります。
下記6個の文字列の中から指定してください。
指定 意味
'empty' 単に隙間をあけるボーダー
'line' 単純な線のボーダー
'matte' 太い枠線のボーダー。アイコンも指定可能
'etched' 立体的な枠線のボーダー
'bevel' 凸形または凹形のボーダー
'softBevel' 角が丸い凸凹のボーダー
HTMLのCSSをご存じの方向けに下記5個の文字列でも受け付けます。
指定 意味
'groove'
'ridge' 山の背、尾根
'inset' はめ込み、埋め込み
'outset' 飛び出し、浮き上がり
'solid' 実線
いずれも英字の大文字小文字はどちらでも受け付けます。
YKLook 内部では、いずれも文字列の先頭3文字までを見ています。

配列の残りの要素は、ボーダーの基本形状によって異なります。
それぞれ以下の説明をご覧ください。

注意: 実際の形状はOSごとに異なりますので、場合によっては指定どおりの外観にならない可能性もあります。




呼び出し形式[1]  
new( ['empty', top , left , bottom , right ] )

単に隙間をあけるボーダーを生成します。
top , left , bottom , right は、それぞれの側の隙間を指定します。
単位はピクセルです。

b = YKLookBorder.new( ['empty', 5, 5, 5, 5] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )




呼び出し形式[2]  
new( ['line', color ] )
new( ['line', color , width ] )

単純な線のボーダーを生成します。
color は線の色を指定します。
色の指定方法は YKLookColor.new の引数と同じです。
width は、線の太さをピクセルで指定します。
線の太さの省略時の幅はOSごとに最適なものになります。
上下左右の線の太さを個別に指定するには、 'matte' を使ってください。

例1
b = YKLookBorder.new( ['line', 'red'] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )
例2
b = YKLookBorder.new( ['line', 'red', 3] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )




呼び出し形式[3]  
new( ['matte', top , left , bottom , right , color ] )
new( ['matte', top , left , bottom , right , image ] )

太い枠線のボーダーを生成します。
top , left , bottom , right は、それぞれの側の線の太さを指定します。
単位はピクセルです。
color は線の色を指定します。
指定した色で枠線を塗りつぶします。
色の指定方法は YKLookColor.new の引数と同じです。
image YKLookImage クラスのオブジェクトを指定します。
指定した画像イメージをタイルパターンとして使い、枠線を埋めます。

例1
b = YKLookBorder.new( ['matte', 2, 2, 2, 2, 'red'] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )
例2
g = YKLookImage.yk_from_file( 'abcd.gif' )
b = YKLookBorder.new( ['matte', 8, 8, 8, 8, g] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )




呼び出し形式[4]  
new( ['etched'] )
new( ['etched', type ] )
new( ['etched', type , highlight , shadow ] )

立体的な枠線のボーダーを生成します。
これは、枠線そのものが立体的に見えるもので、枠の中は変わりません。
type には、以下のいずれかを指定します。
指定 意味
'raised'
'ridge'
凸形の浮き出た線(山の背、尾根のように)
'lowered'
'groove'
凹形の窪んだ線(溝のように)
英字の大文字小文字のどちらでも受け付けます。
また、 YKLook 内部では先頭の1文字だけを見ています。
highlight shadow はどちらも色の指定で、 shadow が影の色です。
色の指定方法は YKLookColor.new の引数と同じです。

例1
b = YKLookBorder.new( ['etched', 'r'] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )
例2
l = YKLookColor.new( 'lightgrey' )
d = YKLookColor.new( 'darkgrey' )
b = YKLookBorder.new( ['etched', 'r', l, d] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )




呼び出し形式[5]  
new( ['bevel', type ] )
new( ['bevel', type , highlight , shadow ] )
new( ['bevel', type , hi_outer , hi_inner , sh_outer , sh_inner ] )

凸形または凹形のボーダーを生成します。
これは、枠そのものではなく枠の内側がそのように見えるボーダーです。
type には、以下のいずれかを指定します。
指定 意味
'raised' 凸形。枠の内側が浮き上がった(飛び出た)ように見えます
'lowered' 凹形。枠の内側が沈んだ(窪んだ)ように見えます
英字の大文字小文字のどちらでも受け付けます。
また、 YKLook 内部では先頭の1文字だけを見ています。
highlight shadow はどちらも色の指定で、 shadow が影の色です。
hi_outer , hi_inner , sh_outer , sh_inner は、 highlight shadow の枠線の外側の色と内側の色を個別に指定するものです。
色の指定方法は YKLookColor.new の引数と同じです。

例1
b = YKLookBorder.new( ['bevel', 'r'] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )
例2
l = YKLookColor.new( 'lightgrey' )
d = YKLookColor.new( 'darkgrey' )
b = YKLookBorder.new( ['bevel', 'r', l, d] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )




呼び出し形式[6]  
new( ['softBevel', type ] )
new( ['softBevel', type , highlight , shadow ] )
new( ['softBevel', type , hi_outer , hi_inner , sh_outer , sh_inner ] )

角が丸い凸凹のボーダーを生成します。
YKLook 内部では先頭の3文字だけを見るので 'soft' でも十分です)それ以外は 'bevel' と同じです。




呼び出し形式[7]  
new( ['groove'] )
new( ['groove', highlight , shadow ] )

立体的な枠線のボーダーを生成します。
溝を掘ったような凹形の窪んだ線になります。
highlight shadow はどちらも色の指定で、 shadow が影の色です。
色の指定方法は YKLookColor.new の引数と同じです。

例1
b = YKLookBorder.new( ['groove'] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )
例2
l = YKLookColor.new( 'lightgrey' )
d = YKLookColor.new( 'darkgrey' )
b = YKLookBorder.new( ['groove', l, d] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )

補足: YKLook の内部的には 'etched' を指定し、 type 'lowered' または 'groove' を指定したものと同じです。




呼び出し形式[8]  
new( ['ridge'] )
new( ['ridge', highlight , shadow ] )

立体的な枠線のボーダーを生成します。
山の背、尾根のように凸形の浮き出た線になります。
highlight shadow はどちらも色の指定で、 shadow が影の色です。
色の指定方法は YKLookColor.new の引数と同じです。

例1
b = YKLookBorder.new( ['ridge'] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )
例2
l = YKLookColor.new( 'lightgrey' )
d = YKLookColor.new( 'darkgrey' )
b = YKLookBorder.new( ['ridge', l, d] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )

補足: YKLook の内部的には 'etched' を指定し、 type 'raised' または 'ridge' を指定したものと同じです。




呼び出し形式[9]  
new( ['inset'] )
new( ['inset', highlight , shadow ] )
new( ['inset', hi_outer , hi_inner , sh_outer , sh_inner ] )

枠の内側が沈んだ(窪んだ)ように見える凹形のボーダーを生成します。
highlight shadow はどちらも色の指定で、 shadow が影の色です。
hi_outer , hi_inner , sh_outer , sh_inner は、 highlight shadow の枠線の外側の色と内側の色を個別に指定するものです。
色の指定方法は YKLookColor.new の引数と同じです。

例1
b = YKLookBorder.new( ['inset', 'r'] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )
例2
l = YKLookColor.new( 'lightgrey' )
d = YKLookColor.new( 'darkgrey' )
b = YKLookBorder.new( ['inset', 'r', l, d] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )

補足: YKLook の内部的には 'bevel' を指定し、 type 'lowered' を指定したものと同じです。




呼び出し形式[10]  
new( ['outset'] )
new( ['outset', highlight , shadow ] )
new( ['outset', hi_outer , hi_inner , sh_outer , sh_inner ] )

枠の内側が飛び出した(浮き上がった)ように見える凸形のボーダーを生成します。
highlight shadow はどちらも色の指定で、 shadow が影の色です。
hi_outer , hi_inner , sh_outer , sh_inner は、 highlight shadow の枠線の外側の色と内側の色を個別に指定するものです。
色の指定方法は YKLookColor.new の引数と同じです。

例1
b = YKLookBorder.new( ['outset', 'r'] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )
例2
l = YKLookColor.new( 'lightgrey' )
d = YKLookColor.new( 'darkgrey' )
b = YKLookBorder.new( ['outset', 'r', l, d] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )

補足: YKLook の内部的には 'bevel' を指定し、 type 'raised' を指定したものと同じです。




呼び出し形式[11]  
new( ['solid', color ] )
new( ['solid', color , width ] )

単純な線のボーダーを生成します。
color は線の色を指定します。
色の指定方法は YKLookColor.new の引数と同じです。
width は、線の太さをピクセルで指定します。
線の太さの省略時の幅はOSごとに最適なものになります。
上下左右の線の太さを個別に指定するには、 'matte' を使ってください。

例1
b = YKLookBorder.new( ['solid', 'red'] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )
例2
b = YKLookBorder.new( ['solid', 'red', 3] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( b )

補足: YKLook の内部的には 'line' を指定したものと同じです。




yk_find_objects()  
yk_find_objects( tagname )
yk_find_objects( tagname , tagno )

YKLookSwingBase.yk_find_objects の説明をご覧ください。




yk_find_objects_frame( frame )  
yk_find_objects_frame( frame , tagname )
yk_find_objects_frame( frame , tagname , tagno )

YKLookSwingBase.yk_find_objects_frame の説明をご覧ください。




yk_look( tagname )  
yk_look( tagname , tagno )

YKLookSwingBase.yk_look の説明をご覧ください。




yk_look_frame( frame , tagname )  
yk_look_frame( frame , tagname , tagno )

YKLookSwingBase.yk_look_frame の説明をご覧ください。



なし



なし



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