タイトル文字列付きのボーダーを表示するのに必要な情報を保持するためのものです。
主にパネル類で使います。
これを使ってパネルの周囲に様々な枠線を付加することができます。
理論上は、パネル類だけでなく、
YKLookComponent
を継承しているGUI表示部品であれば、どんなものにでも枠線を付加できることになっていますが、実際にどのように表示されるか、あるいは表示されないかはOSごとに異なります。
このクラスを使うときは、
swingborder をロードしてください。
例 |
require 'yklook/swing'
require 'yklook/swingborder'
|
インスタンスを生成します。
引数の
border は、下記3とおりのいずれかです。
nil を指定したときは、内部的には以下の処理と同じです。
処理 |
b = YKLookBorderTitled.new( YKLookBorder.new(nil), title )
|
結果として、立体的な枠線のボーダーにタイトル文字列を付加することになります。
引数の
title は、タイトルに使う文字列または配列です。
配列のときは、以下のいずれかの形式で指定します。
-
[ title ]
-
[ title , justification ]
-
[ title , justification, position ]
-
[ title , justification, position, font ]
-
[ title , justification, position, font, color ]
title は、タイトルに使う文字列です。
justification は、タイトルの整列位置を表す文字列で、下記4個のいずれかです。
指定 |
意味 |
'left' |
左詰め |
'center' |
中央 |
'right' |
右詰め |
'default' |
デフォルト(OSごとの最適な位置になります) |
英字の大文字小文字のどちらでも受け付けます。
position は、タイトルの表示位置を表す文字列で、下記7個のいずれかです。
指定 |
意味 |
'above_top' |
上枠の上(枠外の上側にタイトルを表示) |
'top' |
上枠 |
'below_top' |
上枠の下(枠内の上側にタイトルを表示) |
'above_bottom' |
下枠の上(枠内の下側にタイトルを表示) |
'bottom' |
下枠 |
'below_bottom' |
下枠の下(枠外の下側にタイトルを表示) |
'default' |
デフォルト(OSごとの最適な位置になります) |
英字の大文字小文字のどちらでも受け付けます。
font は、タイトルを表示するのに使うフォントを
YKLookFont
クラスのオブジェクトで指定します。
色は変えたいがフォントは変えたくないというときは、フォントに
nil を指定してください。
color は、タイトルの色を指定します。
色の指定方法は
YKLookColor.new
の引数と同じです。
例1 |
t = YKLookBorderTitled.new( ['line','red'], 'title' )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( t )
|
例2 |
t = YKLookBorderTitled.new( nil, ['title','left'] )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( t )
|
例3 |
a = ['title','center','top',nil,'blue']
t = YKLookBorderTitled.new( ['line','red'], a )
p = YKLookPanelFlow.new()
p.yk_set_border( t )
|